ウォーキングシューズが生まれるまで
お客様の声に耳を傾ける。新商品の開発は、いつもここから始まります。
足に悩みを持ったお客様が今、いちばん「何」を求めているか探すこと。「もっとアクティブにお出かけしたい。外反母趾の痛みさえなければ。」「旅行に行っても、旅先で長く歩けないと楽しめない」この様なお悩みの声に着目し、「外反母趾でもスイスイ歩けるウォーキングシューズ。」の開発がスタートしました。
「ターゲット足」を決める。その足へ最も効果的なインソールとラストの木型づくり。
私たちは数千人にもおよぶ足を調べ、データ化しています。その膨大なデータから、外反母趾や幅広、甲高などの特徴を持つターゲット足を決めます。次にインソールと足型(ラスト)づくりが始まります。
インソールをつくる大事な工程では実際の足を載せ、足裏をフィットさせるために、何度も何度も修正を加えながらインソール最終木型が完成します。
また足を包み込む基準となるラストを作る工程では、痛みを軽減するため幅広に設計したり、親指が靴に当たらないように指先を厚くしたりと、実際の足を入れフィッティングチェックを何度も行い、最終のラスト木型が完成します。
母趾の痛み、歩く負担を最小限にするための靴底設計。
外反母趾の方は歩行中の蹴りだしの時、母趾が曲がり痛いことがあります。 そこで私たちは、靴底を転がるように蹴り出せるロッカーソール(つま先が反り上がった形状)を採用し歩行時の親指の痛みと足の負担を最小限にしました。
試作品(サンプル)はすべて自社内で開発・制作。
私たちの強み、それは様々な足の悩みを的確に解決するために最先端のデジタル機器を導入し、完全社内開発・試作体制をとっていることです。
インソール、ラスト、靴底のデータ化された各パーツを最新鋭のNC切削機に入力。高精度で削り出し、試作品として製作されます。
機能検証から履き心地の検証へ
外反母趾で悩んでいる方のモニター調査を経て、製品化へ。
完成した試作品を外反母趾の方が実際に履いて、効果的に機能しているかどうかの、科学的検証と心理学的評価を社内機能開発チームが行います。
- ・筋疲労やエクササイズ効果を解析する「筋電実験」
- ・足裏の各部位へかかる圧力を測る「足底圧分布測定」
- ・安定性を調べる「重心動揺測定」
- ・歩行時の荷重重心を確認する「足底圧力重心測定」など。
仮説の機能効果が得られれば、実際の製品生産ラインでサンプルを作製。製品に近い仕様で30名の外反母趾の方に約1ヶ月間使用していただき、歩きやすさ、フィット感、つま先の圧迫感などの10項目以上で履き心地を調査。こうして妥協の無い設計と検証を繰り返しながらAKAISHIの製品は完成します。